日本大学 理工学部 電子工学科

電子工学専攻の吉川大貴君が光と磁気に関する国際会議MORIS2015でBest Poster Awardを受賞しました。

2015年11月29日~12月2日にマレーシア、ペナン島で開催された光と磁気に関する国際会議MORIS2015において、塚本新教授の指導する電子工学専攻 博士後期課程の吉川大貴君が、Best Poster Awardを受賞しました。題目は「The magnetic layer thickness dependency of all-optical magnetization switching in GdFeCo thin films」です。本研究では、全光型磁化反転という現象が超短時間におけるエネルギー散逸過程に強く依存していることを明らかにしました。また、全光型磁化反転は従来型の磁場駆動による磁化反転と大きく異なる依存性を有している事も明らかにしました。

更に、吉川君の共同研究者でもある理工学研究所のSouliman El Moussaoui博士も 「Ultrafast Demagnetization in Gd23Fe77-xCox」という題目でBest Poster Award を受賞しました。本研究ではGdFeCo磁性薄膜において、全光型磁化反転に代表される極短時間の物理におけるCoの役割について検討を行ったものです。これにより、Coの有無で極短時間のナノスケールの磁石(磁化)の挙動に明確な差が存在することを明らかとしました。

以上の研究は共に、塚本新教授がプロジェクトリーダーを務める「文部科学省私立大学戦略的基盤形成支援事業 超短時間光・物質相互作用の理解・制御が切り開く 新材料・物性・デバイスの探索と創生」および 参画している「文部科学省 新学術領域研究(研究領域提案型) ナノスピン変換科学」により推進され、超短時間光・物質相互作用の理解を深めることで、超高速磁気記録デバイスなどへの工学的検討を示唆しています。

詳細はこちら:http://moris2015.org/awards.html

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