日本大学 理工学部 電子工学科

塚本研究室の博士1年小林祐希君の論文が日本磁気学会MSJ論文奨励賞に選ばれました。

塚本先生が指導されている現電子工学専攻博士後期課程の小林祐希さんが修士2年次に執筆した論文が5月1日に公開され、6月9日に日本磁気学会の”MSJ論文奨励賞”に選ばれました。本賞は、日本磁気学会において磁気の学理および応用に関する優れた研究論文を執筆した学生を奨励することを目的に創設された賞です。
受賞の対象の論文は以下の論文です。

■対象論文:日本磁気学会論文特集号 第7巻,1号, pp.34-39(2023)
 https://www.magnetics.jp/publication/t_2023_0701/
■論文名:アモルファスGdFeフェリ磁性合金薄膜における異常ネルンスト係数への異常ホール抵抗率の寄与

本研究は、環境の温度差が電気を作り出す「熱電変換現象」に関するもので、フェリ磁性薄膜における横型磁気熱電効果(異常ネルンスト効果)と電流磁気効果(異常ホール効果)の相関検討を目的としています。本論文で小林さんは、GdFe磁性薄膜における異常ネルンスト効果に、代表的な熱電現象であるゼーベック効果と異常ホール効果の積として現れる項による寄与があることを、合金組成比を変えた系統的な試料群を用いた実験から明らかにしました。また、異常ホール効果の存在による項が組成依存性を持つことも明らかにしました。
おめでとうございます。

日本磁気学会MSJ論文奨励賞受賞者一覧:https://www.magnetics.jp/society/msjencouragementaward/list/

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