日本大学 理工学部 電子工学科

電子計測システム講義(大谷昭仁教授担当)内で特別講義が行われました。

NTT先端集積デバイス研究所 ソーシャルデバイス基盤研究部 味戸克裕 様により特別講義「非破壊イメージング分析とIoT分野のテラヘルツ波応用」が、11月7日(水) 船橋キャンパス 14号館 1434教室で行われ、電子工学科及び短期大学部と教職員約120名が聴講しました。

味戸克裕 様は、世界最先端の研究内容を学部2年生でも取っ付き易く聴講できるように、イントロダクションに単位に関するクイズを導入し、順次、テラヘルツ波や分光法について説明し、最終的に最近の研究成果であるテラヘルツ波でしかみれないナノ結晶までの高度な講義をしてくださいました。

特に、講義内ではテラヘルツ波の応用分野として医薬品のイメージングや、300GHz帯を用いた超高速通信、車の塗装の下に隠れた欠陥検出があることを中心に紹介していただきました。大谷研究室でも修士論文研究や卒業論文研究のテーマとして取り上げている医薬品の全数検査に関する技術が発表の中で示され、テラヘルツ波を利用した医薬品の品質検査についての非常に参考になる情報が得られました。

講演終了後、質疑応答では「品質検査にテラヘルツ波はどのように応用されるか?」との学生の質問に、「まだ、全数検査を行うことは難しく従来の検査装置と補完しあう存在」と述べられ、教職員からの「テラヘルツ波が今後生き残るためは?」との厳しい質問には、「テラヘルツ波でしか見れない結晶や結合がある。従来の検査装置と組み合わせて安く小さくしていくこと」とが説明されました。

テラヘルツ波を研究している我々にとって、非常にモチベーションを高める講義をしていただいたことと、いつも論文で読んでいる論文執筆者が、目の前で講義をしてくださったことに感激いたしました。味戸様、本当に有難うございました。

 

 

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