日本大学 理工学部 電子工学科

電子工学科卒業の冨田茂様 と 電子工学専攻修了の中島和秀様が 2013年5月25日に電子情報通信学会の業績賞を受賞しました

 受賞タイトルは、「低曲げ損失光ファイバの実用化」です。従来の単一モード光ファイバでは、曲げ部における信号光の減衰と、それに起因する取扱い性の低下が屋内光配線の妨げでした。冨田様、中島様らは、世界に先駆けて曲げ損失の飛躍的な低減を可能とする空孔構造光ファイバの研究開発に着手し、専門知識の無いユーザでも通常の電気配線と同様の感覚で光配線が行える低曲げ損失光ファイバコードを実用化しました。
 冨田茂様は、光配線に適した柔軟性と、光ファイバの保護に十分な強靭性とを兼ね備えた光ファイバのコード化技術を提案・実現し、半径5mm以下の曲げにおいても、内部の光ファイバの伝送特性と信頼性を保持する、光ファイバコードの構造条件の明確化されました。
 中島和秀様は、従来の単一モード光ファイバと同等のコアの周囲に、数個の空孔を配置した空孔アシスト構造の採用により、屈折率の変化量を従来技術の10倍以上に拡大し、曲げ損失の飛躍的な低減を実現しました。
 おめでとうございます。OBの御活躍は学生や教員にとっても大変励みになるものです。これからも益々のご活躍を祈念しています。

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