日本大学 理工学部 電子工学科

塚本新教授のロシア量子センター研究グループ他との「超高速多層全光型磁気記録」に関する共同研究の成果が、国際学術誌「Nature Communications」に掲載されました。

 電子工学科 塚本新教授、吉川大貴助手らのロシア量子センター V. I. Belotelov教授グループ他との共同研究の成果「Plasmonic layer-selective all-optical switching of magnetization with nanometer resolution」が10月21日付で国際学術誌「Nature Communications」に掲載されされました。
 これまで、塚本教授らは自身の発見したフェムト秒パルスレーザーによる超高速全光型磁化反転現象を利用し、光の性質を活用した高密度化方法として多層磁気記録層からなる記録媒体への層選択的磁化反転制御の研究を進め、既存の磁場駆動による方法では不可能な制御が可能である事を明らかにしておりました。一方、完全に各層を選択的に磁化反転制御する事が課題となっておりました。
 この程、プラズモニクス研究を推進しているV. I. Belotelov教授のグループらとの共同研究により、異種原子層界面におけるプラズモン-ポラリトン励起特性を設計する事により、偏光状態を変える事で選択的に各層の磁化状態の制御が可能であることを実証ー新規超高速多層全光型磁気記録法の提案と実証を行いました。

<論文情報>
「Plasmonic layer-selective all-optical switching of magnetization with nanometer resolution」Nature Communications (2019).
https://www.nature.com/articles/s41467-019-12699-0

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